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社員ブログ

富士登山に挑戦

2022-10-17
第一設計友谷です。
この度、55才にして富士登山に挑戦しました。
きっかけは2年前のゴールデンウイーク。日常に刺激が欲しい贅沢な言葉。死ぬまでにかなえたいことを長男とたわいのない話から私が富士登山どう?長男が「いいじゃん!それなら一緒に出来るで」が始まりだった。まだ、二人とも登山の右も左も解らず21年夏登る計画だけを予定。数人の富士登山経験者にアドバイスをきき、妄想は膨らむばかり。高山病や水の補給方法、歩き方など調べていくうちに意外と準備がきつく、残念ながらその年はコロナの影響も有り昨年は断念。今年となりました。
初めてなので一番見やすい吉田ルートを選択。今考えたら私にとっては正解。8月22日~23日当日、東京の天候は雨、新宿バスタから6:45から2時間半で富士五合目に到着。半分が外国人観光客ぽい。上がった時に雨は上がって少し寒く22℃程度。5合目にはなぜか馬。40年前、修学旅行で上がった時も馬いたような。登山中に解りましたが7合目付近で体調が悪くなった人を運ぶ手段らしい。3時間ほど体をならし、いざ出発!天候は曇。カッパはいらない。
7合目付近まで順調、今晩は8合目の小屋に泊まり、真夜中に上りご来光の予定。16時に大使館小屋到着。その後1時間もしないうちに大雨。二人して安堵の表情を浮べる、小屋はきれいで案外広く180㎝の二人が寝ても余裕。体内酸素は二人とも90%をキープ。明日の天候が気掛かりだったが疲れきって夕食のカレーを食べて18時には就寝
就寝中10回程足がつる(笑)
深夜0時小屋を出発。雨はうその様に上がって薄く霧がかかっていた。8合目半の一番高い小屋にベテラン登山者が「ここで風が無いから頂上も風が無」と教えてくれた。9合目から斜面が急になりしんどかったが4時間かけて鳥居をくぐり頂上へ何とか到着。風は無し気温9℃。あのおじさんのコメントは本当じゃった。
頂上は邪魔するものが無く満点の夏の星座がくっきり見え。1時間後、徐々に明るくなり静岡方面には積乱雲が見えた。来光が雲海の下から赤い破門の様に広がってくる。
女性ツアーコンダクタが「今年ご来光が見えたのは4回目です。」って教えてくれた。チョーラッキーじゃ!そこまではよかった。
日の出後、息子は河口を50分ほどで1周して年の差を見せつけ、私はその間、日の光で温度も徐々に上がり溶岩の上で仮眠。下山は須走ルートではなかったが、吉田下山ルートでも初老にはかなり過酷だった。気温も20℃まで上昇、ジグザグの下り坂、休憩所らしきものは無く水も補給できず4時間で7合目まで下ったが足が限界じゃ。小鹿の様にプルプル震える。長男に心配をかけ荷物を持ってもらいながら何とか5合目にたどり着いた。一緒に来たのが長で良かった。心から長に感謝と不甲斐ない自分に反省。

2年前の他愛無い会話から出た言葉。死ぬまでに叶えることはもうひとつ増えた。60代でもう一度トレーニングをしてリベンジを試みようと思う。次は自分の荷物は最後まで持って下山する。後、今回できなかった山頂に上がり900円のカップ麵を食べ、河口を一周する。

目標が鮮明となり活力となり全身に広がっていくのがわかる。
それでも慌てることはない。その道をただ一歩一歩、歩むだけ。

因みに、今年94才のおばあさんが最年長登山者らしいです。
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