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社員ブログ

腕時計の秒針が取れちゃった?!【~DIY修理の巻~】

2025-04-10
ある日のこと、いつも通りお気に入りのGMT腕時計を腕から外そうとした瞬間、指先からスルッと滑り落ちて床に激突してしまった…。慌てて拾い上げて文字盤を眺めると、なんと秒針が文字盤の中を自由気ままに漂っているじゃないか!これはさすがにショックが大きすぎる…。

実はこの時計、もともと自分が趣味でパーツを集めて組み立てたんだけど、秒針だけは組み立て時から少し緩い気がしていたんだよね…。だから「まあいつかこうなるだろうな」と少し予想してたけど、こんなに早く来るとは…。やれやれ、仕方ない、気を取り直して直すとするか。はぁ…。

まずは腕時計のバンドを外すところからスタート。このバンドはワンタッチ式のクイックリリースタイプで、工具を使わずに簡単に外せるのが魅力的。小さなレバーを親指の爪で軽く引くだけでバンドがスッと外れてくれるので、手間が一切かからない。頻繁にメンテナンスしたり清掃する人にとってはとても助かる仕様で、今回みたいな急なトラブルのときもストレスなく作業を始められるのが嬉しいポイント!便利すぎて、もう他のタイプには戻れないかもしれない(笑)。

次に裏蓋を専用工具でゆっくりと開けて、中身のムーブメントをチェックする。中を覗くと、細かく精密に動く歯車が見えて、その繊細な動きに思わず見入ってしまう。ちょっと汚れも見え隠れしてたけど、今回は見なかったことにしておこう…。でもOリングはさすがに掃除しないといけないので、軽く綺麗に拭いておいた。




いよいよムーブメントを取り出すために竜頭を抜く作業に取り掛かる。竜頭を抜くときには「おしどり」という非常に小さいパーツを、精密ドライバーでそっと押しながら慎重に引き抜く必要がある。この作業が結構緊張する瞬間だったりする。ムーブメント自体はケースにしっかり収まっているので、手首のスナップを効かせて慎重に取り出したけど、本来はもっとスマートな方法があるのだろう(笑)。

そして秒針の再セット作業に突入。ここが一番の難関!ムーブメントをしっかり固定して秒針の中心位置を確認するんだけど、その穴が小さすぎてほとんど見えない…。ピンセットで秒針を掴み、穴に向かって軽く押し込むのだが、もはやこれは技術というより運頼み。イライラと数十回も失敗を繰り返しつつ、何とか秒針をセットすることに成功した瞬間は、思わずガッツポーズ。
あとはムーブメントを慎重にケースに戻し、位置が正しいか丁寧に確認して固定する。このとき、ケース内の隙間やムーブメントのバランスを入念にチェックしておくのがポイント。問題がないことを確認したら、裏蓋をしっかりと締め直して密閉を確認。最後に竜頭をゆっくりムーブメントに差し込み、リューズの操作感を慎重にチェックする。竜頭がスムーズに動くかどうかを確かめて、修理完了だ。
最後に現在の時間に合わせるためにリューズを回す。この瞬間、細かくカチカチとリューズが回転する手応えを感じながら、正確に針が時間を刻んでいくのを見るのはなかなか心地よいものだ。ふと時計を見ると…なるほど、もう1時36分か。気がつけばかなり遅い時間になってしまったけど、無事に修理が終わって本当に良かった。さて、そろそろ寝るとするか(笑)。



時計のトラブルが起きても、焦らずにDIY修理にチャレンジしてみるのも案外楽しいですよ!
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